先日我が家にいる夕暮れ時のこと。
「ドン!!!!」
と突然鈍い音がしたので外を見てみると、脳震盪を起こして横たわる鳥が。
札幌に住んでいる時は何回か経験したことがあったのですが、岩内では初めての経験。なんと鳥が窓に直撃してしまったのです。
経験上、こういう時に放っておいてしまうとカラスやトンビに狙われてしまうのでまずは急いで外に行って保護をしました。
すごく綺麗な羽と目だな〜と調べてみると、この鳥の名前はアオバトというらしい。
君の名前は「アオバット」と名付けよう。(素手で持っていますが、衛生に気をつけて手洗いは徹底しております)
段ボールの中で小一時間
すぐに段ボールの中に入れて、我が家で一番暗くて静かな二階の物置小屋で一時間くらい休ませていたのですが、様子を見に行ったらちょっとだけ元気になっていました。
母の腕の中で安心してウトウトして眠るアオバット。昔からどんな動物でもこうして信用して懐くので、ジブリ映画のヒロインの「ナウシカ」みたいだなあと思ったのですが、色々な観点から判断し「オバシカ」と呼ばせて頂いております。
かわいい。。
安心したら急におしっこしたくなったようで、母の手の上でおしっこをしておりました。
※母は鳥使いではありません。
翌日後志振興局へ
結構羽が抜け落ちてしまっていたということもあり、このままだとトンビやカラスにすぐに襲われそうだしなあ、と次の日に病院に連れて行こうと思ったものの・・・動物病院で野鳥を受け入れられる場所すらも分からなかったので、後志振興局の保健環境部環境生活課へ電話をしました。
すると、とんでもなく丁寧で知識の豊富な方に応対して頂き、まずは病院に行く前に振興局で怪我の程度を判断してもらえることになったのです。
お尻が赤くなっていたので怪我がさくらの実を食べるとお尻が赤くなるだけで、これは怪我のせいではないとのこと。
うちの窓のせいで、と申し訳ない気持ちで居た堪れなかったのですが、「アオバトが窓にぶつかるのは、多分トンビに追われて一心不乱に逃げていたのでそういう状況になったのだと思います」と。そう言われると命拾いさせた窓も良い仕事をしたなと気持ちが楽になったのですが、それに続けて「段ボールに入れてくれて本当に助かりました。すごく良い判断です。」と仰ってくださり、人間側も気遣ってくれるハンサムぶりに、すごく胸を打たれました。
結局、アオバトは海水を飲む鳥とのことで、ちょうど小樽に向かう予定だった職員さんが様子を見て話してくれるということになりました。
野鳥を見つけた時は
後志振興局の傷病鳥獣を発見した時のガイドラインには、このように書かれています。
傷病鳥獣を発見したとき
※ただし、元気のある時などはまずは様子を見ましょう。むやみに触ったりすると、生態系を壊すことにもつながりかねません。
※素手で触るよりは、
保護した時のエサについて
野生の鳥獣にむやみにエサを与えてはいけません。野生を失い、交通事故や伝染病のもとになります。
元気になったら
また、対応してくださった職員さんによると、自然に返す時はカラスやトンビに気づかれないよう、森の茂みの中で静かに一人で行うことが重要とのことでした。
野生動物との付き合い方
●自然へ放してあげましょう
元気になったら、発見した場所や同じような環境の場所、自然の豊かな場所に放して、仲間のもとに帰してあげましょう。
●野生の鳥獣にとっては、自然の中で暮らすことが一番の幸せです。かわいいからといってペットにすることは止めましょう。
●アライグマなどのペットが捨てられ、野生化したものが農林水産業に被害を与えたり、在来の野生動物の生態に悪影響を及ぼすなどの問題が生じています。ペットを捨てることは絶対に止めましょう。
今回は運よく必要なタイミングで必要な処置が出来ましたが、突然こういったことが起きた時にどうしたら良いか分からない人が大半かと思いますので、皆さんももしそういうことがあったら参考にしてくださいね。
アオバットからいろんなことを教えてもらいました。
お家に来てくれてありがとう〜。
今日も皆様にとって素敵な一日でありますように〜。
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